昨年秋に、初めてWindows Serverに携わる機会がありました。OSなしマシンに自力でWindows Server 2012 R2を入れたサーバー機と、購入時にWindows Server 2012 R2が入っていたサーバー機があり、後者のサーバーマネージャーの画面には「リモートデスクトップサービス」なるものがありました。
最初は気に留めていなかったのですが、ある時期からログイン(サインイン)すると時おりタスクバーの通知領域に
リモートデスクトップライセンスモードが構成されていません。リモートデスクトップサービスの機能は、XX日以内に停止します。RD接続ブローカーサーバー上でサーバーマネージャを使用して、リモートデスクトップライセンスモードとライセンスサーバーを指定して下さい。
といったメッセージがちらちらします。そして、ついに0日を迎えると・・・、他のマシンからリモートデスクトップで接続することができなくなってしまいます。
ライセンスを提供するためのリモートデスクトップライセンスサーバーがないため、リモートセッションは切断されました。サーバー管理者に問い合わせてください。
さて、困ってしまいました。
リモートデスクトップサービスって?
そもそも、このリモートデスクトップサービスとは何でしょう? ライセンスが必要とはどういうことでしょう? から確認するとします。
- Windows Serverでは2接続まで管理作業のためにリモートデスクトップ接続が可能(リモートデスクトップサービス不要)
- 多数のユーザーへリモートデスクトップを提供するような場合は、リモートデスクトップサービスを入れることで可能(ライセンスも必要。通常のCALとは別にRDS CALが必要)
- リモートデスクトップサービスを入れてから120日間は、リモートデスクトップサービスのライセンスがなくても接続が可能
リモートデスクトップへ管理接続
ライセンスがないため接続ができないときでも、管理接続は可能という記述を見かけました。
Azure Virtual Machines へのリモートデスクトップ接続ができない問題を切り分けるには | Ask CORE
コマンドで、mstsc /admin と実行するとあります。
(リモートデスクトップ接続はmstsc)
リモートデスクトップサービスが削除できない
リモートデスクトップサービスが入っている必要はないので、サービスを削除しようとしました。
しかし、OSを再起動すると、OS起動中に再構成が走り、
Windows更新プログラムを構成できませんでした。変更を元に戻しています
のメッセージが表示されたあとサインイン画面となります。サインイン後サーバーマネージャを見ると削除したはずのリモートデスクトップサービスが表示されています。
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Windows Server 2008 R2 SP1でリモートデスクトップサービスのアンインストールをしたが再起動で元に戻る現象が相談されている。解決の回答は今のところなし。
RDセッションホストを追加したWindows Serverにリモートデスクトップ接続できなくなったら... - KITA Eng.
120日間経過後にリモートデスクトップ接続するためにmstsc /adminを実行と紹介。
コメントに強烈な内容が...
アンインストールできたかに見えるが再起動時に失敗し元に戻る。これを6回繰り返すとうまくいった。