不幸にも外界から遮断されたネットワーク環境でのソフトウェア開発を余儀なくされるという、開発効率よりも情報保護が優先されるのが昨今の日本の状況です。一方開発ツールはオンライン前提だったりします。Eclipseを閉じたLANで使用し、かつ定期的に更新を反映したり新しいプラグインを利用できるようにしたいと思い、すこし調査をしてみました。
(こうした調査は閉じたLANではできないので、自宅作業になります)
更新サイトの丸ごとダウンロード
Eclipseの場合、更新サイトのURL以下のファイル群をそのまま手元にコピーすれば、更新の設定でローカルのファイルシステムや別URLを指定して更新することができます。
そこで、rsyncを使ってごそっと取ってきたいわけですが、本家URL(eclipse.org)はrsyncが制限されていましたので、ミラーサイトから取ってきます。
Eclipse 3.3 (Europa)の場合、標準で設定されている更新サイトは以下の2つです。
このミラーサイトを近隣に探します。日本のサイトでは、以下が出てきました。
rsyncのコマンドは、以下のミラーサイト用スクリプトを参考にします。
http://www.eclipse.org/downloads/eclipse.org-rsync.sh.txt
RSYNC_HOSTを上記ミラーサイトに設定し、RSYNCH_PATHにはミラーサイト上で更新用のディレクトリを探してそれを設定します。
ダウンロードすると、hoge.jarとhoge.jar.pack.gzと同じファイルが2種類のアーカイブで落ちてきました。その分サイズが大きくなってしまうので、ここはhoge.jarだけでよいように、rsyncのオプションでpack.gzを除外した方がよさそうです。その際は、site.xmlのなかのpack200="true"の記述はたぶんpack200="false"のように修正した方がよいかもしれません(未確認)。
Subclipseのプラグインを閉じたLANで・・・
Subclipseは、更新サイトのディレクトリ一式をまとめたファイルを提供しているので、これをローカルファイルシステムや閉じたLAN上のWebサーバに置きます。
http://subclipse.tigris.org/servlets/ProjectDocumentList
Subclipseを使うときは、SubversionはApache 2.0用の方をインストールすべし
Windows上にて
Subclipseを入れていざインポートしようとしたらEclipse(Europa)が落ちてしまいました。
JavaVMが吐くエラー情報によれば、libapriconv-1.dll, libapr-1.dllあたりがスタック情報に載っていました。
とりあえずSubversion 1.4.6 for Apr2.2をアンインストールして、Apr2.0をインストールしたら問題解消。
CD-RやDVDには焼けない・・・
CD-RかDVD-Rに更新ファイル群を置けば、気軽に閉じたLANで更新ができると思ってましたが、いざファイル群を焼こうとしたら、ファイルパスが長すぎてエラーとなってしまいました。
確かにEclipseのファイルは長い・・・