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ソフトウェア・エンジニアのブログ

Interop Tokyo 2016に行ってきた

Interop Tokyoは、毎年夏前に開催されているネットワーク技術・製品の講演・展示会です。
記憶の限りでは今回で3回目ですが、前回行ってからもう10年くらい(もっとかも)だったかと思います。会場の幕張メッセに来るのも数年ぶりだったかと思います。分かっていたけど遠いです。

Interopの展示会場では、会場全体がShowNetと呼ばれるネットワークで結ばれ、その時々の最新技術・機材が投入されています。ShowNet自体が展示対象となっており、オペレーションセンターやセンター機材などが見学できるよう展示されています。また、解説付きのツアー(有償/無償)も用意されています。無償のShowNetウォーキングツアーは人気で抽選となっています。

PTP(Precision Time Protocol)

ShowNet展示コーナーで、時刻同期の展示がありました(次の写真)。

PTPというプロトコルで測位衛星系(GNSS)から取得した時刻を配信(同期)しているとありました。このPTPは何だろう?
脇のホワイトボードにIEEE158802の文字があり、ググるIEEE 1588 がPTPの規格で、02はバージョン2のことではないかと。あとは、このホワイトボードメモと機材から時刻源の機材(Grand Master Clock)がSEIKO製と分かりSEIKOの展示ブースに聞きに行くこととしました。

PTPは、LAN(イーサーネット)上で時刻を配信する仕組みで、対応するハードウェアで接続すると50ナノ秒で同期できるそうです。

時刻同期といえばNTPしか知らなかったので、このPTPは今回Interopの収穫の1つとなりました。

補足

計算機側でのPTP対応を帰り道に調べてみたところ、Linux系ではPTPdというオープンソースソフトウェアで同期可能なようです。さすがにナノ秒は厳しいですが、数十マイクロ秒レベルで同期はできるようです。
WindowsはOSとしてマイクロ秒レベルの時刻同期はできないらしく、おとなしくNTP(SNTP)を使いましようというところです。

L2スイッチ

展示ブースとしてCisco、ファーウェイを流し見、Juniperでは展示ブース脇のセッションと展示ブースで説明、アライドテレシスで説明を聞きました。

最近はスイッチングハブ(L2スイッチ)もソフトウェア化が進んできており、いろいろ機能が増えていました。複数のスイッチをあたかも1つのスイッチであるかのように束ねるファブリックが最近広まっているようです。

Juniperでは、スイッチ間を専用の光ケーブルで結ぶことでバックプレーンがあたかもスイッチ間で延長されるかのように使えるということを聞きました。

高速化については、同Juniperでは100Gbeまでの製品が展示されていました。

歴史的ブラウザ

会場のかなり奥(一番奥?)に、Webブラウザの歴史と展示がありました。
MosaicNetscape、HotJava、ともう一つ、ブラウザを実際に動かして触れるコーナーがありました。日本語の文字化け懐かしい・・・

Zabbix

日本法人と技術サポートベンダーが展示ブースを出していました。
Zabbix自体はオープンソースですので、その技術サポートなどをビジネスとして提供するというものです。

JPRS(Japan Registry Service)

.jpドメインを管理している団体です。DNSの簡単な説明セッションを展示ブースで実施していました。世界のトップレベルドメイン地図をもらいました。なかなかいいです。


オライリージャパン

オライリーが書籍(和洋書)の販売をしていました。
和書は、10%オフに加えて消費税なしなので実質18%割引、洋書は最終日午後だったせいか1000円でした。先月出版されたAnsible本を買いました。

初めてのAnsible

初めてのAnsible