先週、家のメインマシンをWindows 7からWindows 10にアップグレードしました。過去の日記に記載しています(Windows 10へのアップグレードを開始する - torutkのブログ)。
このアップグレードはすんなりと終わりました(実はその後USB 3.0でトラブルがあったのですが)。
このメインマシンは組み立てたのは2010年ともう6年前ですね。
http://www.torutk.com/projects/swe/wiki/%E8%87%AA%E4%BD%9CPC-M4A87TDEVO
そろそろ新しいマシンにしたいところです。しかしながら、現在使っているCPU(AMD Phenom?x6)が真の6コアなのに対して多くのCPUがまだ4コアどまりです。昨年IntelからCoreシリーズで8コア(Haswell-E 5960X)が出ましたがお値段10万円超 、6コア(Haswell-E 5930K)も6万円超とお高いところで・・・。
ということで、体感的に高速化が図れるOSのディスクを現在のHDDからSSDに交換するというのが妥当なところです。この機にWindows 10をSSDにインストールすることにしました(id:torutk:20160605)。
アップグレード後に再インストールする場合にインストールメディア(ISOファイル)を作成することができるので、Microsoftからそのメディア作成ツールをダウンロードし作成しておきます。ISOファイルをDVD-Rに焼いて、購入したSSDをつないでDVD-Rからインストールしました。このメディア作成ツールは、作成時点のアップデートを含んだWindows 10のISOファイルを作成してくれるようです。
インストールで危惧したのは、SSDを追加してそこをシステムドライブとしてインストールした場合にWindows 7からアップグレードした認証(アクティベーション?)が通るかどうかでした。結果は認証(アクティベーション)されたので、この場合は大丈夫なようでした(元のHDDはDドライブとして継続使用だからかも)。
本日記の最後に、SSDとHDDのベンチマークを記載します。定番のCrystal Disk Markでの測定結果です。
SSDは容量が少ないので、ユーザーのデータはHDDに置きたいのですが、Windows 10ではユーザーのディレクトリを変えるのがかなり大変なので、今回はユーザーのディレクトリ自体(%USERPROFILE%)はCドライブのままとして、その下にあるDocuments、Desktop、PicturesなどをD:ドライブに移動しました。移動の方法は、それぞれのディレクトリを右クリックし、[プロパティ] > [場所]タブで、[移動]ボタンからHDDのドライブのディレクトリを指定します。
ここからは、新規インストールしたWindows 10での環境構築となります。
設定したことメモ(随時更新)
- タスクバーの検索領域(Cortana)が大きすぎなので小さく(他と同じアイコン化)するため、タスクバーの検索領域を右クリックし、[Cortana] > [Cortanaアイコンを表示]をクリックした
- デスクトップのアイコンを小さくするため、デスクトップにマウスカーソルを持っていき、Ctrl + マウスのホイール でアイコンサイズを小さくした
- アクティブなウィンドウのタイトルバー(ウィンドウの枠の上縁)に色を付けるため、デスクトップを右クリックし、[個人設定] > [色] で、[背景から自動的にアクセントカラーを選ぶ]を[オフ]に設定し、アクセントカラーを選ぶ でタイトルバーに付けたい色を指定、[スタート、タスクバー、アクションセンター、タイトルバーに色を付ける]を[オン]にした
- 壁紙を自分で指定したもの(複数)を時間で切り替わるようにするため、壁紙を1つのフォルダに集め、デスクトップを右クリックし、[個人設定] > [背景]で、背景を[スライドショー]に変更、スライドショーのアルバムを選ぶで[参照]ボタンを押し、先のフォルダを指定した
- 高速スタートアップが有効の場合、OS停止中に接続しているディスク内容がシャットダウン時に整合されず、別なOSから参照すると不整合となり内容が壊れる可能性がある。コントロールパネルの[ハードウェアとサウンド] > [電源オプション] > [電源ボタンの動作の選択] で、[現在利用可能ではない設定を変更します]をクリック、[高速スタートアップを有効にする(推奨)]のチェックを外す
- スタートメニューの右側のアイコン群から不要なものを片っ端から右クリック > [スタート画面からピン留めを外す]をクリックして非表示に。カレンダー、天気、ニュースだけ残しました。ここには後でアプリケーションをインストールしたらよく使うものを随時登録しておきます。
- ページファイル(仮想メモリの掃き出し先ファイル)をSSDではなくHDDにするため、コントロールパネルの[システムとセキュリティ] > [システム] > [システムの詳細設定] > [詳細設定]タブ > パフォーマンス欄の[設定]ボタン > [詳細設定]タブ > 仮想メモリの[変更]をクリックする。[すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する]のチェックは外し、C:ドライブのページングファイルなしを設定、D:ドライブはカスタムサイズで初期サイズを例えば1024(MB)、最大サイズを4096(MB)に設定する
- デフォルトではWindowsのUpdateを適用後、ログイン状態であっても一定時間操作がないとスリープさせていても自動で再起動されてしまうので、[スタート] > [設定] > [更新とセキュリティ] > [詳細オプション] で、更新プログラムのインストール方法を選ぶの項目を[自動(推奨)]から[再起動の日時を設定するように通知する]に変更します。
- コマンドプロンプトの背景色に透明度が指定できる
問題
USB 3.0不安定
このメインマシンは、まだチップセットがUSB 3.0未対応だった時代のもので、マザーボード上に別途USB3.0のコントローラーチップ(NEC μPD720200)が取り付けられています。
Windows 7のときも不安定で、USB3.0のUSBフラッシュメモリに大きなファイルの書き込みをするとUSBフラッシュメモリのファイルシステムが見えなくなるといった問題がありました(再起動すれば見える)。
今回は、USB3.0だけでなく、USB全体がフリーズしてマウス・キーボードが受け付けられなくなってしまいました。(強制再起動しかなくなった)
720200のドライバーはWindows 10用は見当たらず、対策はなさそうです。
この問題は、結局USB3.0インタフェースカードを買って対応しました。
感想
日本語フォント
ギザギザ(ジャギー)なフォントが表示されるMSゴシック/MS明朝系が使われなくなってきました。メイリオや游ゴシック/游明朝が使われるようになってきています。
ただし、Web表示は悲惨なままです。これはWebサイト側がフォント指定するためで、Windows 10側の責ではないとはいえ、これまでMSゴシック/MS明朝をずっと使い続けてきた日本語版Windowsの負の遺産です。
ガジェットがない
Windows 7までは、ガジェットと呼ぶツールをデスクトップの脇に表示することができました。時計、天気、CPU/メモリ使用率などをちょこっと表示するのに便利でした。スマートフォンで言えばウィジェットですね。
Windows 10では(Windows 8以降では、が正解)、個別にアプリケーションを入手してガジェットの代替えとするしかなさそうです。
とりあえずアナログ時計は自前で作成してみました(JavaFXで作成)。
https://github.com/torutk/analogclock
Twitterアプリ
最近、Windows用のTwitterアプリケーション(非Web)が少なくなっているようです。
Windows 7ではJanetterを使っていましたが、昨年導入された公式引用リツイートに対応していないので、Windows 10に上げたのを機に他のアプリを調べてみました。すると、引用リツイート対応どころか、Windowsのネイティブアプリがどんどん姿を消しているという寒い時代になっていました・・・。
現在維持されているアプリは
- Janetter
- Tween/OpenTween
くらいでしょうか。TweenはメールクライアントみたいなUIなので、他のアプリ/スマフォのUIに慣れると違和感を味わいます。
以下はWebアプリ
Webアプリを好まないのは、普段使っているブラウザ(Firefox)がどんどん重くなって再起動を余儀なくされるのを嫌ってのことです。PCは滅多に落とさず未使用時はスリープさせています。ブラウザには、ブログやWikiなどのコンテンツ作成ページを常に開いてたいていは編集中のままにしています。また、作成で参照しているWebページを複数タブで開いています。これを落として上げるのは苦痛だったりするのですが、たまにメモリリークしていたりCPU使用率を食うスクリプトが動くWebページを開いてFirefoxが重くなってしまうことがあります。Webアプリ(特にTwitterアプリは裏でガンガンアクセスしているのでその傾向があると感じています)を開くと、その傾向が顕著と感じています。
SSDとHDDのベンチマーク
これまでHDDを使っていましたが、SSDにすることで体感的には速くなったと思います。そこで、ベンチマークで定量的に比較しておきます。ベンチマークには定番のCrystal Disk Markを使いました。
SSDとHDDは次の通りです。
SSD | SanDisk SDSSDH?-480G-J26C | 480GB SATA |
---|---|---|
HDD | Western Digital WD1002FAEX | 1TB SATA |
ベンチマーク結果は次の通りです。
5回計測、1GiBデータ
項目 | SSD | HDD |
---|---|---|
シーケンシャルリード(Q32) | 416.1 | 135.9 |
シーケンシャルリード | 454.7 | 132.5 |
ランダムリード(4KiB Q32) | 177.0 | 1.953 |
ランダムリード | 26.17 | 0.688 |
シーケンシャルライト(Q32) | 443.6 | 130.8 |
シーケンシャルライト | 407.6 | 128.3 |
ランダムライト(4KiB Q32) | 135.3 | 1.420 |
ランダムライト | 43.96 | 1.316 |
- Q32は、NCQ機能を使った測定項目