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JJUG CCC 2013 SpringでJava読書会ライブ開催しました

昨日5月11日(土)に開催された日本Javaユーザーグループ(JJUG)主催のクロス・コミュニティ・カンファレンス(CCC) 2013春の1セッションで、Java読書会BOFによる「Java読書会ライブ」を実施しました。

http://www.java-users.jp/?page_id=355

Java読書会については、過去何回か記事・セッション等で紹介したことがありますが、「Java読書会は、毎月1回土曜日に集まって、実際に本を朗読しながら議論しています。」と文章で書いて/説明してもその雰囲気・メリットはなかなか伝わりません。

そこで、JJUG CCCセッションの1コマで実際に読書会をやってしまおうという「Java読書会ライブ」を企画しJJUG CCCに応募しました。幸い企画が採択され、今回50分の枠で「Java読書会ライブ」を実施しました。

50分のうち、冒頭3分の導入説明後、30分強の時間で読書会ライブ、その後は補足説明5分と質疑応答です。ライブでは、読書会常連メンバーに声をかけて当日6名が読書会を演じる役となりました。

会場は当日下見したところ、学校形式に机が横8人×縦5列に並ぶ配置でした。読書会では通常机を□に並べてみんなが向き合う配置で進めます。そこで、セッションの入れ替え時間でレイアウトを読書会スタイルに並べ替えることにしました。中心に10人が囲える□配置と、その外側を取り巻く30人ほどが囲える大きな□配置と2重の□配置(「回」配置?)です。そして真ん中に読書会常連メンバー6名とセッション参加者から数名を真ん中に誘導して座ってもらいました(ちょうど席数ぎりぎりの参加人数だったので、最後の方に入ってきた方が必然的に真ん中に入ることになった)。

開始時間となったので、冒頭3分の説明後、ライブに入りました。今回僕は冒頭説明とライブ中は司会として外側に位置し、ライブは読書会メンバーに任せる形でタイムキーピングに徹しました。

ライブでは自己紹介・近況を出席者がしゃべるところか実演し、朗読/議論に入りました。真ん中の席に座った参加者の方には順番で朗読もやっていただきました。最初はどうなることかひやひやものでしたが、途中から議論にセッション参加者も加わり、活発な議論になりました。JJUG CCCに休日参加する人たちなので、意識が高いのでしょう、ライブは盛況でした。

だんだん議論が活発化してきたので、ライブ時間も少し伸ばして様子をみてから終了宣言をしました。そのあとの質疑応答も10分フルフルに質問が続き、質問内容も読書会運営に対する核心を突く良質問が続きました。

最後に、「Java読書会の歌」をエンディングとして流して終了しました。

読書会BOFのWebサイトは次のURLです。Java読書会ライブ時のスライド資料・写真も公開しています。
http://www.javareading.com/bof/

Java読書会での朗読・議論時間メモ

JJUG CCCでのJava読書会ライブ実施の時間配分を検討するため、4月に実施したJava読書会「JUnit実践入門」を読む会(第2回)で、朗読時間および議論時間をサンプリングしました。

  • 朗読時間
    • 文章のみの半ページで60秒(流暢に朗読)〜90秒(ゆっくり目に朗読)
  • 議論時間
    • 2'00", 3'50", 5'50", 8'30", 17'00", ...
    • 5分を超える議論は当初議論からずれた話題に移っている

Java読書会が始まった1998年12月当時のJavaと計算機動向

時間が余った時のネタとして用意して、当日は時間が余らずお蔵入りしたネタです。

1998年というとJavaでは

  • Java 2 SE 1.2(JDK 1.2.0)が12月にリリース
    • JIT(≠HotSpot)が標準搭載
    • Swing, Java2Dが標準搭載
    • Collection APIが標準搭載
    • CORBA(Java IDL)が標準搭載
  • Servlet 2.1リリース(仕様として初リリース?)
  • この頃のIDE
    • JBuilder 2
    • Visual Cafe
    • VisualAge for Java 2.0
    • 個人ではEmacs + JDEを使っていました

1998年当時の計算機(PC)は、

Swingが遅いと言われたのは

1998年当時のPCのスペックが今のスマートフォンより遅く、グラフィックスコントローラもグラフィックスメモリを数MB(1280x1024x24bitカラーで3.8MBなのでほぼ画面1枚分のビデオイメージしか保持できない)という状況ですから、Swingが重いというのもまあ仕方がないかと思います。

その後、CPUがクロック1GHzを超え、グラフィックスコントローラも進化し、Swingも内部でDirectXOpenGLを使って描画するようになって格段に高速化したのですが、最初の印象を払しょくすることがなかなかできませんでした。