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NetBeans 6.9 Beta(続)

Windows Vista上でNetBeans 6.9 Betaを入れて触り始めています。

フロッピードライブに不要なアクセスが発生するバグ

最初の問題は、頻繁にフロッピーディスクにアクセスにいくため、アクセス音が気になることでした。新規バグか検索したところ、NetBeansのBugに登録済み(183393)でした。
https://netbeans.org/bugzilla/show_bug.cgi?id=183393
すぐ直ると思ったのですが、バグ情報を見ると、開発者から、NetBeans IDEを複数起動し、リモートデバッグで条件付きブレークポイントで引っ掛けてスタックトレースを送ってくれとの依頼が最後で、回答が付いていない状況のままです。

これは時間がかかりそう、ということで、NetBeans日本語メーリングリストにも報告しました。すると、同一マシンで複数のNetBeans IDEを起動する方法を教えてもらえました。
http://wiki.netbeans.org/FaqAlternateUserdirJa

早速リモートデバッグスタックトレースを取得し、バグチケットに登録しました。

その後、バグチケットには、NetBeans 6.9開発版の201004270201で修正が取り込まれたとありました。
そこで、NetBeans 6.9の開発版(201004280200)をダウンロードしてインストールしたところ、フロッピーディスクへのアクセスは解消されていることを確認しました。

今のところ、開発版は英語のみですが、以下URLにBetaの日本語化パッチが置いてあるので、開発版をインストール後にこれを展開すれば日本語化されます。
http://netbeans.org/projects/ja/downloads/directory/6.9


リモートデバッグした手順詳細を以下にメモします。

リモートデバッグメモ

デバッグされる側のNetBeans IDEは、以下のオプションを追加する必要があります。

-J-Xdebug
-J-Xrunjdwp:transport=dt_socket,suspend=n,server=y,address=${debug.port}

そして、コマンドプロンプトで、複数起動するための--userdirオプション付きでNetBeansを起動します。このとき、コマンドプロンプトにポート番号が表示されるので、その番号を控えておきます。

Listening for transport dt_socket at address: 60899

次に、2つ目のNetBeansを、今度は普通の手順で起動し、[デバッグ]メニュー→[デバッガを接続]を選び、先のポート番号を指定します。すると、リモートに接続するので、続いて[デバッグ]メニュー→[新規ブレークポイント]を選び、バグチケットに記載のとおりのブレークポイントを指定します。
そして、デバッグ対象のNetBeansをアクティブにすると、ブレークポイントに引っかかります。