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Windows 10のBash(Windows Services for Linux)上でAnsibleを動かすまで

インフラ構築の自動化/構成管理ツールのAnsibleは、Windows OSに対する様々な操作が可能です。しかし、Ansibleを実行する制御マシンはLinuxとなります。そのため、Windows OSが主な構成となるシステムでは制御マシンをどうするかが課題です。

今までは、仮想化上にLinuxを浮かべ、そこでAnsibleを動かすか、Cygwin上でAnsibleを動かすか、といった方法を取っていました。

Windows 10 Anniversary Updateから、開発機能としてUbuntuのユーザーランドが動作する環境「Windows Services for Linux」がBeta版ですが搭載されるようになったので、その環境でAnsibleを動かすことができるか試みてみました。

  • Windows Service for LinuxUbuntuは14.04
  • Ubuntu 14.04の標準パッケージのAnsibleは1.5と甚だ古い
  • PPA(Personal Package Archives)でAnsible 2.1をインストール可能
  • pip 経由でpywinrmをインストール

という流れでansible 2.1環境が動きました。詳しい構築手順を次のWikiに記述しています。

AnsibleをWindows上のWSLにインストール - ソフトウェアエンジニアリング - Torutk

Windows 10のWSLのbash環境(コマンドプロンプト相当)は、日本語の表示が欠ける、日本語入力ができない、コマンドライン履歴の編集でカーソル制御がおかしい、などまだ問題は多々あります。
が、ほぼWindows標準(?)の範囲でAnsibleが動作するのは大きなメリットです。