少し日が経ってしまいましたが、7月20日に開催されたAndroid Bazaar and Conference 2015 Summer(ABC2015 Summer)のメモです。
Windows 10 がもたらす Android との新しい関係
Conferenceの最初の演題が日本マイクロソフトによるWindows 10の紹介でした。Windows 10では、AndroidのJava/C++プログラムをWindowsストアアプリに変換する Project Astoriaが搭載されたとのこと、APKをappxに変換し、Windowsのサブシステムの1つで動かすということだそうです。
appxは、Universal Windows Platform(UWP)と呼ぶ、PC、スマートフォン、XBoxで共通の実行環境で動く実行形式のようです。UWPアプリはデスクトップ画面では1つのウィンドウとして表示されるので、Windows 8のように全画面にならずに済みます。
UWPアプリの開発はWindows 7以上で可能(SDKが提供)です。
Visual Studio 2015でのAndroidアプリケーション開発についても紹介がありましたが、対応できる形式が次の3つで残念ながら肝心のJavaによる開発には対応していないようです。
- HTML/JavaScript/CSS(Cordova)
- C#(Xamarin)
- C++ NDK(Clang)
Android と Google Play の最新アプリ開発技法
2015年第3四半期リリース予定のAndroid Mについての紹介です。リリーステーマは実行時パーミッションと省電力です。Android Mはプレビュー版が公開されており、「開発するならAndroid Studioの最新版(Canaryチャネル)を揃えてね」、とのことです。
実行時パーミッションは、従来のようにアプリケーションをインストールするときにパーミッション許可を求められるのではなく、アプリケーション実行時にユーザーに許可を求めるというものです。
省電力では、DozeモードとApp Standbyモードが用意され、Dozeモードはネットワークを停止し、アプリのwake lockを無視し、同期、JobSchedulerタスクを停止します。App Standbyは、しばらく使われていないアプリをアイドル状態(ネットワーク停止、同期停止)にします。
その他のトピック
Android Studioの魅力
スライドが公開されています。
http://www.slideshare.net/keijiariyama/android-studio-50701199
Eclipse + ADT時代はツールのコントリビュートには「使いたくもないSWTを使う」は、確かに・・・。、Android Studio(IntelliJ IDEA)はswingベースですから。
知らなかった機能、メモしておきたいことを列挙
- Permission Check
APIによってはパーミッションを宣言する必要がありますが、忘れている場合、APIを使うコードの部位でお知らせしてくれるようです。
- Parcelable Generation
Percelableなクラスを書くときのお決まりの実装コード生成してくれます。"Add Parcelable Implementation"
- 1.3から入るData Bingingサポート
Data Binding?ぐぐって見ると
https://developer.android.com/intl/ja/tools/data-binding/guide.html
うーん、なるほど
- Leak Canary
メモリリークを検出するツールのようです。とにかく入れておくのが吉
- Flavor関係
Flavorは使うに至れていないので内容はほとんど頭に入っきませんでした。
- APK Splits
例としてdensityに応じたAPKを作っていました。density毎のAPKが生成され、必要なリソースのみ入っているのでAPKが小さくて済む、ということなのかと思いました。
- リリース計画
Android Studioは、リリース予定がちっとも公開されないよという・・・。
Q&Aで出た話題。ビルドを軽くする方法は、Quitaにいっぱいある、Android Studioを軽くするのは難しい、とのこと。
Master of RecyclerView
スライドが公開されています。
http://www.slideshare.net/yanzm/master-of-recyclerview
RecycleViewって?という感じで聞いたので、ついていくのが大変でした。ListViewみたいなものだけど、いろいろ高度なことが実現できるよ、で、その分実装することもいろいろあるよ、というViewみたいです。
補足メモ
- StaggeredGrid は、高さを変えることができる機能らしい
*1:Material Designを実現するためのライブラリ、Android 2.1以上でサポート