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Java SE 7 Update 65とJava SE 8 Update 11に更新(Windows)

はじめに

Windows上で、Java SE Development Kit(JDK)のバージョンアップ作業をしました、という日記です。

JREの期限

Java SE 8u5でAppletを実行しようとしたところ、Javaが期限切れのため実行できませんでした*1。ここでいう期限とは、WebブラウザからJavaを実行する際のJavaプラグインのセキュリティアップデートに設けられた期限を指しています。Java SE 8 Update 11の場合、JDK 8u11 Updateのリリースノートの"JRE Expiration Date"項に期限について次のように述べられています。

  • セキュリティ脆弱性の修正を含む新しいアップデート(CPU: Critical Patch Update)がリリースされた時点で期限切れとなります。次回のCPUリリース予定は2014年10月14日です。
  • Oracle社のサーバーに接続できない環境では、2014年11月15日が期限となります。

なお、この「期限」は普通にOS上でJavaアプリケーションを実行するときには影響ありません。

Java SE Development Kitでインストールされるプログラム

Windows 7 64bit版でJava SE Development Kit(JDK)32bit版をインストールすると、次の2つのプログラムがインストールされたとOSに認識されます(JDK 7u55の場合)。

  • Java SE Development Kit 7 Update 55
  • Java 7 Update 55

前者がJDK、後者がJREとなります。

Windows 7 64bit版でJava SE Development Kit(JDK)64bit版をインストールすると、次の2つのプログラムがインストールされたとOSに認識されます(JDK 7u55の場合)。

  • Java SE Development Kit 7 Update 55(64-bit)
  • Java 7 Update 55(64-bit)

前者がJDK、後者がJREとなります。

JDKについては、複数バージョンをインストールすることができます。なので、新しいアップデートのJDKをインストールしても現在のものは残ったままとなります。

JREについては、同じメジャーバージョン(Java SE 7とか)の場合、1つしかインストールできないので、新しいアップデートのJDKインストール時にJREをインストールすると置き換わります。

前のバージョンのJDKを残さない場合、まず前のバージョンのJDKをアンインストールしておきます。

Java SE Development Kit 7の更新

現在インストールしているJDKJREのアンインストール

Java SE Development Kit 7 Update 55から、update 65へ更新することとします。
コントロールパネル > プログラム > プログラムのアンインストールで次のプログラムをアンインストールします。

  • Java SE Development Kit 7 Update 55
  • Java 7 Update 55
  • Java SE Development Kit 7 Update 55(64-bit)
  • Java 7 Update 55(64-bit)

JDKJREインストールディレクトリに、別途ドキュメント、デモ&サンプル、JARファイル等を入れていると、JDK/JREインストールディレクトリ(例:C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_05)は削除されないので、手動でインストールディレクトリを削除します。

新しいJDKアップデートの入手

まず、Oracle Java SE 7 Update65のWindowsインストーラを入手します。

Windows用のJDKには、x86(32bit版)とx64(64bit版)の2種類のインストーラが提供されています。
Windows OSが64bit版でも、FirefoxChromeなどのWebブラウザがまだ32bit版しかないので、これらのブラウザでJavaプラグインを利用するには32bit版である必要があります。また、ネイティブライブラリを使うJavaアプリケーションでネイティブが32bit用バイナリのときはJDKJRE)も32bit版である必要があります。
このような事情から、32bit版と64bit版の両方を入れておくことを推奨します。

JDKのデモ&サンプルを入手します。

JavaFXのデモ&サンプルを入手します。

ドキュメントを入手します。英語(最新版)と日本語(少し古く、英語部分もある)、そしてJavaFXを用意します。

  • jdk-7u65-apidocs.zip
  • 7.zip
  • javafx-2_2_65-apidocs.zip

JDKインストーラ、デモ&サンプル、英語版ドキュメントは次のURLから入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/

日本語ドキュメント(アーカイブ)は次のURLから入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/java-sun-1440465-ja.html

日本語ドキュメントアーカイブはこのURLでは更新有無がかかれていなかったのでHTTPのHEADでファイルの更新日時をチェックしました。

$ curl -I http://docs.oracle.com/javase/jp/7.zip
HTTP/1.1 200 OK
Server: Apache
ETag: "6762375d6bc2e630759d9f836d3aca36:1393706306"
Last-Modified: Fri, 28 Feb 2014 11:58:26 GMT
Accept-Ranges: bytes
Content-Length: 73653061
Content-Type: application/zip
Date: Mon, 28 Jul 2014 09:34:32 GMT
Connection: keep-alive

Last-Modifiedを見ると、このアーカイブの更新日時が分かります。この例では2014年2月28日に更新されています。

JDK 7u65 32bit版のインストール

jdk-7u65-windows-i586.exe を実行します。インストール先はデフォルトのままとすると次の場所にJDK 7u65とJRE 7u65がインストールされます。

C:\Program Files (x86)
   +-- Java
          +-- jdk1.7.0_65
          +-- jre7

デモ&サンプル(jdk-7u65-windows-i586-demos.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のdemoディレクトリとsampleディレクトリを、上述のjdk1.7.0_65の下にコピーします。

C:\Program Files (x86)
   +-- Java
          +-- jdk1.7.0_65
          |      +-- demo
          |      +-- sample
          +-- jre7

JDKのパス(C:\Program Files (x86)\Java\jdk1.7.0_65)がアップデートの度に変わるのは利用に不便なので、WindowsのジャンクションC:\Program Files (x86)\Java\jdk1.7.0を作成します。
コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げます。
以下は、現在のジャンクション(更新前のjdk1.7.0_55を指している)を削除し、新しいジャンクションを作成した様子です。

C:\Windows\system32> cd "Program Files (x86)\Java"
C:\Program Files (x86)\Java> dir
  :
2014/05/05  16:23    <JUNCTION>     jdk1.7.0 [C:\java32\jdk1.7.0_55]
  :
C:\Program Files (x86)\Java> rmdir jdk1.7.0
C:\Program Files (x86)\Java> mklink /J jdk1.7.0 jdk1.7.0_65
C:\Program Files (x86)\Java> dir
  :
2014/07/28  20:24    <JUNCTION>     jdk1.7.0 [C:\Program Files (x86)\Java\jdk1.7
.0_65]
  :
JDK 7u65 64bit版のインストール

jdk-7u65-windows-x64.exe を実行します。インストール先はデフォルトのままとすると次の場所にJDK 7u65とJRE 7u65がインストールされます。

C:\Program Files
   +-- Java
          +-- jdk1.7.0_65
          +-- jre7

デモ&サンプル(jdk-7u65-windows-x64-demos.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のdemoディレクトリとsampleディレクトリを、上述のjdk1.7.0_65の下に移動します。

C:\Program Files
   +-- Java
          +-- jdk1.7.0_65
          |      +-- demo
          |      +-- sample
          +-- jre7

JavaFXのデモ&サンプル(javafx_samples-2_2_65-windows.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のディレクトjavafx-samples-2.2.65を、上述のjdk1.7.0_65ディレクトリの下に移動し、ディレクトリ名をjavafx-samplesという名前に変えておきます。

C:\Program Files
   +-- Java
          +-- jdk1.7.0_65
          |      +-- javafx-samples
          +-- jre7

Javaの英語ドキュメント(jdk-7u65-apidocs.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のdocsディレクトリを、上述のjdk1.7.0_65の下に移動します。

C:\Program Files
   +-- Java
          +-- jdk1.7.0_65
          |      +-- docs
          +-- jre7

Javaの日本語ドキュメント(7.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のE40751_01ディレクトリを、上述のjdk1.7.0_65\docsの下に移動し、ディレクトリ名をjaに変更します。

C:\Program Files
   +-- Java
          +-- jdk1.7.0_65
          |      +-- docs
          |             +-- ja     <-- E40751_01を改名
          +-- jre7

JavaFXの英語ドキュメント(javafx-2_2_65-apidocs.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のapiディレクトリを、上述のjdk1.7.0_65の下にjavafx-docsディレクトリを作成し、その下に移動します。

C:\Program Files
   +-- Java
          +-- jdk1.7.0_65
          |      +-- javafx-docs
          |             +-- api
          +-- jre7

コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げます。
以下は、現在のジャンクション(更新前のjdk1.7.0_55を指している)を削除し、新しいジャンクションを作成した様子です。

C:\Program Files \Java> rmdir jdk1.7.0
C:\Program Files \Java> mklink /J jdk1.7.0 jdk1.7.0_65

Java SE Development Kit 8の更新

現在インストールしているJDKJREのアンインストール

Java SE Development Kit 7 Update 55から、update 65へ更新することとします。
コントロールパネル > プログラム > プログラムのアンインストールで次のプログラムをアンインストールします。

  • Java SE Development Kit 8 Update 5
  • Java 8 Update 5
  • Java SE Development Kit 8 Update 5(64-bit)
  • Java 8 Update 5(64-bit)

JDKJREインストールディレクトリに、別途ドキュメント、デモ&サンプル、JARファイル等を入れていると、JDK/JREインストールディレクトリ(例:C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_05)は削除されないので、手動でインストールディレクトリを削除します。

新しいJDKアップデートの入手

Oracle Java SE 8 Update11のWindowsインストーラを入手します。

JDKのデモ&サンプルを入手します。JavaFXのデモ&サンプルも含まれています。

ドキュメントを入手します。英語(最新版)と日本語(少し古く、英語部分もある)、そしてJavaFXを用意します。

  • jdk-8u11-apidocs.zip
  • 8.zip
  • javafx-8u11-apidocs.zip
JDKのインストール

次のページにWindowsJDK 8 64bit版をインストールする手順を記述しています。このページを参考に、32bit版と64bit版をインストールします。
JDK 8セットアップ - ソフトウェアエンジニアリング - Torutk

*1:デフォルトのセキュリティレベル「高」の場合。セキュリティレベルを「低」にすると期限切れでも実行がブロックされません。