JREの期限
Java SE 8u5でAppletを実行しようとしたところ、Javaが期限切れのため実行できませんでした*1。ここでいう期限とは、WebブラウザからJavaを実行する際のJavaプラグインのセキュリティアップデートに設けられた期限を指しています。Java SE 8 Update 11の場合、JDK 8u11 Updateのリリースノートの"JRE Expiration Date"項に期限について次のように述べられています。
なお、この「期限」は普通にOS上でJavaアプリケーションを実行するときには影響ありません。
Java SE Development Kitでインストールされるプログラム
Windows 7 64bit版でJava SE Development Kit(JDK)32bit版をインストールすると、次の2つのプログラムがインストールされたとOSに認識されます(JDK 7u55の場合)。
Windows 7 64bit版でJava SE Development Kit(JDK)64bit版をインストールすると、次の2つのプログラムがインストールされたとOSに認識されます(JDK 7u55の場合)。
JDKについては、複数バージョンをインストールすることができます。なので、新しいアップデートのJDKをインストールしても現在のものは残ったままとなります。
JREについては、同じメジャーバージョン(Java SE 7とか)の場合、1つしかインストールできないので、新しいアップデートのJDKインストール時にJREをインストールすると置き換わります。
Java SE Development Kit 7の更新
現在インストールしているJDK、JREのアンインストール
Java SE Development Kit 7 Update 55から、update 65へ更新することとします。
コントロールパネル > プログラム > プログラムのアンインストールで次のプログラムをアンインストールします。
- Java SE Development Kit 7 Update 55
- Java 7 Update 55
- Java SE Development Kit 7 Update 55(64-bit)
- Java 7 Update 55(64-bit)
JDKやJREインストールディレクトリに、別途ドキュメント、デモ&サンプル、JARファイル等を入れていると、JDK/JREインストールディレクトリ(例:C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_05)は削除されないので、手動でインストールディレクトリを削除します。
新しいJDKアップデートの入手
まず、Oracle Java SE 7 Update65のWindowsインストーラを入手します。
Windows用のJDKには、x86(32bit版)とx64(64bit版)の2種類のインストーラが提供されています。
Windows OSが64bit版でも、Firefox、ChromeなどのWebブラウザがまだ32bit版しかないので、これらのブラウザでJavaプラグインを利用するには32bit版である必要があります。また、ネイティブライブラリを使うJavaアプリケーションでネイティブが32bit用バイナリのときはJDK(JRE)も32bit版である必要があります。
このような事情から、32bit版と64bit版の両方を入れておくことを推奨します。
JDKのデモ&サンプルを入手します。
JavaFXのデモ&サンプルを入手します。
ドキュメントを入手します。英語(最新版)と日本語(少し古く、英語部分もある)、そしてJavaFXを用意します。
JDKのインストーラ、デモ&サンプル、英語版ドキュメントは次のURLから入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/
日本語ドキュメント(アーカイブ)は次のURLから入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/java-sun-1440465-ja.html
日本語ドキュメントアーカイブはこのURLでは更新有無がかかれていなかったのでHTTPのHEADでファイルの更新日時をチェックしました。
$ curl -I http://docs.oracle.com/javase/jp/7.zip HTTP/1.1 200 OK Server: Apache ETag: "6762375d6bc2e630759d9f836d3aca36:1393706306" Last-Modified: Fri, 28 Feb 2014 11:58:26 GMT Accept-Ranges: bytes Content-Length: 73653061 Content-Type: application/zip Date: Mon, 28 Jul 2014 09:34:32 GMT Connection: keep-alive
Last-Modifiedを見ると、このアーカイブの更新日時が分かります。この例では2014年2月28日に更新されています。
JDK 7u65 32bit版のインストール
jdk-7u65-windows-i586.exe を実行します。インストール先はデフォルトのままとすると次の場所にJDK 7u65とJRE 7u65がインストールされます。
C:\Program Files (x86) +-- Java +-- jdk1.7.0_65 +-- jre7
デモ&サンプル(jdk-7u65-windows-i586-demos.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のdemoディレクトリとsampleディレクトリを、上述のjdk1.7.0_65の下にコピーします。
C:\Program Files (x86) +-- Java +-- jdk1.7.0_65 | +-- demo | +-- sample +-- jre7
JDKのパス(C:\Program Files (x86)\Java\jdk1.7.0_65)がアップデートの度に変わるのは利用に不便なので、WindowsのジャンクションC:\Program Files (x86)\Java\jdk1.7.0を作成します。
コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げます。
以下は、現在のジャンクション(更新前のjdk1.7.0_55を指している)を削除し、新しいジャンクションを作成した様子です。
C:\Windows\system32> cd "Program Files (x86)\Java" C:\Program Files (x86)\Java> dir : 2014/05/05 16:23 <JUNCTION> jdk1.7.0 [C:\java32\jdk1.7.0_55] : C:\Program Files (x86)\Java> rmdir jdk1.7.0 C:\Program Files (x86)\Java> mklink /J jdk1.7.0 jdk1.7.0_65 C:\Program Files (x86)\Java> dir : 2014/07/28 20:24 <JUNCTION> jdk1.7.0 [C:\Program Files (x86)\Java\jdk1.7 .0_65] :
JDK 7u65 64bit版のインストール
jdk-7u65-windows-x64.exe を実行します。インストール先はデフォルトのままとすると次の場所にJDK 7u65とJRE 7u65がインストールされます。
C:\Program Files +-- Java +-- jdk1.7.0_65 +-- jre7
デモ&サンプル(jdk-7u65-windows-x64-demos.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のdemoディレクトリとsampleディレクトリを、上述のjdk1.7.0_65の下に移動します。
C:\Program Files +-- Java +-- jdk1.7.0_65 | +-- demo | +-- sample +-- jre7
JavaFXのデモ&サンプル(javafx_samples-2_2_65-windows.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のディレクトリjavafx-samples-2.2.65を、上述のjdk1.7.0_65ディレクトリの下に移動し、ディレクトリ名をjavafx-samplesという名前に変えておきます。
C:\Program Files +-- Java +-- jdk1.7.0_65 | +-- javafx-samples +-- jre7
Javaの英語ドキュメント(jdk-7u65-apidocs.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のdocsディレクトリを、上述のjdk1.7.0_65の下に移動します。
C:\Program Files +-- Java +-- jdk1.7.0_65 | +-- docs +-- jre7
Javaの日本語ドキュメント(7.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のE40751_01ディレクトリを、上述のjdk1.7.0_65\docsの下に移動し、ディレクトリ名をjaに変更します。
C:\Program Files +-- Java +-- jdk1.7.0_65 | +-- docs | +-- ja <-- E40751_01を改名 +-- jre7
JavaFXの英語ドキュメント(javafx-2_2_65-apidocs.zip)を作業用ディレクトリに解凍・展開します。展開した中のapiディレクトリを、上述のjdk1.7.0_65の下にjavafx-docsディレクトリを作成し、その下に移動します。
C:\Program Files +-- Java +-- jdk1.7.0_65 | +-- javafx-docs | +-- api +-- jre7
コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げます。
以下は、現在のジャンクション(更新前のjdk1.7.0_55を指している)を削除し、新しいジャンクションを作成した様子です。
C:\Program Files \Java> rmdir jdk1.7.0 C:\Program Files \Java> mklink /J jdk1.7.0 jdk1.7.0_65
Java SE Development Kit 8の更新
現在インストールしているJDK、JREのアンインストール
Java SE Development Kit 7 Update 55から、update 65へ更新することとします。
コントロールパネル > プログラム > プログラムのアンインストールで次のプログラムをアンインストールします。
- Java SE Development Kit 8 Update 5
- Java 8 Update 5
- Java SE Development Kit 8 Update 5(64-bit)
- Java 8 Update 5(64-bit)
JDKやJREインストールディレクトリに、別途ドキュメント、デモ&サンプル、JARファイル等を入れていると、JDK/JREインストールディレクトリ(例:C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_05)は削除されないので、手動でインストールディレクトリを削除します。
新しいJDKアップデートの入手
Oracle Java SE 8 Update11のWindowsインストーラを入手します。
JDKのデモ&サンプルを入手します。JavaFXのデモ&サンプルも含まれています。
ドキュメントを入手します。英語(最新版)と日本語(少し古く、英語部分もある)、そしてJavaFXを用意します。
JDKのインストール
次のページにWindowsへJDK 8 64bit版をインストールする手順を記述しています。このページを参考に、32bit版と64bit版をインストールします。
JDK 8セットアップ - ソフトウェアエンジニアリング - Torutk
*1:デフォルトのセキュリティレベル「高」の場合。セキュリティレベルを「低」にすると期限切れでも実行がブロックされません。