8月末に急遽JavaOne SFに参加する話が持ち上がり、翌週会社から費用負担がOKとなってバタバタ準備を開始しました。
海外のカンファレンス系に参加するのは初ですし、海外出張も初です(個人で海外旅行はいろいろいっており、サンフランシスコは3度目です)。
事前準備
航空機・宿泊の確保
9月にはいってから航空機と宿の確保に走りましたので、航空機は取れましたが宿の確保に難航しました。この時期、ホテルは空きが少なく価格は高騰しています。
東京からサンフランシスコの航空機・カンファレンス時期の宿泊については次に詳しく書いています。
JavaOne 2013 SF 渡航・宿泊 - ソフトウェアエンジニアリング - Torutk
日本のJavaOne SF参加者のコミュニティがfacebookに作られており、そこでいろいろ質問して情報収集できたのが多いに助かりました。
航空機は、到着する日(9/22)のお昼に開始する基調講演に間に合うよう午前早めに着くUA838便、帰りはカンファレンス終了日の翌日昼出発のNH007便としました。なお、往路はNH008便だと10:45着で間に合わないため、全日空の共同運航であるUA838便にしました。
宿泊は、会社規定の宿泊費上限を越えるといろいろ大変過ぎなので、電車で通える範囲に広げて調べ、結果BART(ベイエリア高速鉄道)で会場最寄り駅のPowell St.駅から乗り換えなしで北東へ40分離れたPleasant Hill駅のすぐ近くにあるホテルEmbassy Suite Walnut Creekを予約しました。ここは179ドル/泊(キャンセル可料金、税別)でした。
通信環境
街中を歩いたり電車に長時間乗るので、モバイルWifiルーターを持ち歩くこととし、日本からレンタルしていきました。利用する通信事業者はVerizonです。
日本でレンタルする場合、いくつか会社がありますが、いろいろ調べてGlobal Advanced Communicationsからレンタルしました。
http://www.beonlineusa.com/usarental3/pocketwifi.html
自宅に前日着で郵送、返却は帰国日の翌日午前までに郵便ポストに投函というもので、空港で貸し出し/返却作業をしない点が楽ですし、郵送による料金追加もありませんでした。
ただし、「日本郵便株式会社、宅配ボックスに入れず持ち帰る!」事件が起きました。幸い前々日だったので再配達依頼で受け取れましたが、前日だったら大変でした。いろいろ調べてみたところ、日本郵便(株)は
- 原則本人に手渡しで不在のときは持ち帰る
- 宅配ボックスに入れてもらうには郵便局へ「指定場所配達に関する依頼書」を届けることが必要
ということのようです。
電話は滅多に使わないので今回はローミングで済ますこととしました。
薬
出発する3、4日前に喉の痛み、鼻水がひどくなっていました(子供からうつされたもの)。
飛行機は与圧されているとはいえ離着陸時の高度の変化で客室内の気圧が変化するので、いわゆる耳抜きができないと大変なことになります(航空性中耳炎になることも)。
そこで前々日に耳鼻科へ行き、飛行に載ることを話して普通の薬の他に点鼻薬を処方してもらいました(市販でも購入できる点鼻薬あり)。離着陸のそれぞれ1時間前に点鼻するとよいです。
ドクターからは「もし中耳炎になっても一緒に処方した薬飲んでいれば悪化しないから大丈夫だよ」と暖かい?言葉をいただきました。
なお、機内に持ち込むので、ジップロック(透明の閉じられるビニール袋)に目薬と一緒に入れておきました。
出発
成田からサンフランシスコ
日本時間9月22日15:55成田発、太平洋夏時間*1同日9:00サンフランシスコ着のユナイテッド航空UA838便に搭乗します。機体はボーイング747-400です。ボーイング787がバッテリ問題でニュースになってましたが、この747は長年の実績からの安心と信頼があるよねと思っていたところ‥‥。
成田空港には2時間前に到着、チェックインもすぐに終わりあとは搭乗を待つだけとなったのですが、そのとき機体メンテナンスのため遅れる見込み、修理チームが時間の見積もり中とのアナウンスがありました。出発予定時刻はその後16:30と示され、次に17:30と示されました。さらに、席番号7-20(ビジネスクラスの大半とエコノミーの前列)は席が使えないのでフライト振り替え等するからカウンターに来いとのアナウンス、不幸にも座席番号が19のラインだったのでカウンターに並ぶこと小1時間、幸い別な席になるだけだったので(真ん中席で両側白人、圧迫受けながらのフライトでしたけど)、UA838便で2時間弱の遅れで出発することができました。
メンテナンス原因はよく分かりませんが、ビジネス席の大半とエコノミー前列を封鎖した状態で運航することとなり、搭乗時にみるとエコノミー席前列はテープで囲われて使用禁止状態となっていました。安全上の理由としかアナウンスされていません。
これと関係あるか不明ですが、離陸時に前方から天井伝いに水がぽたぽた滴り落ちてくるというトラブルもありました。
離陸後、機内食を食べて睡眠に入りました。寝たり起きたり(真ん中席はけっこう起こされる)しながら、9時間弱のフライトでサンフランシスコには現地時間10時半頃到着です。また、ビジネスクラスが閉鎖だったので、エコノミー席の前の方はかなり早く機体から降りることができ、出国審査の列はまだ10人いるかどうかというところに並ぶことができました。その後、成田から別のUA便、ANA便が続々と到着し後ろを見るとあっという間に列が伸びていきました。
サンフランシスコ国際空港、JavaOne会場、ホテル
BART(ベイエリア高速鉄道)でサンフランシスコの街中(会場そばのPowell St.駅)まで向かいます。切符は、日本のSuicaのようなClipper Cardというのがあるので、BART乗り場手間のInformationで購入します。手数料3ドルとチャージ金額を払いました。チャージ金額はおおよそかかる費用60ドル分をチャージしました。
下の図はBARTの路線図で、空港(図の下部やや左赤枠)とJavaOne会場(図の中央左端赤枠)、およびホテル(図の上部やや右赤枠)の位置関係を示します。
なお、空港からBARTに乗ると一旦サンフランシスコから逆方向のMillbrae駅に行き、そこで下車して向かいのPittsburg/Bay Point行きに乗りました。日曜日だからでしょうか? このPittsburg行きは空港駅を通らなかったので、間違って反対側に乗ったというわけではなさそうです。12時少し前に会場最寄り駅のPowell St.につきました。そして、モスコーンセンターを目指して歩きました。
レジストレーション
JavaOneに参加するにはレジストレーションを実施して会場の出入りで示すパスを入手します。このレジストレーションにたどり着くのが大変でした(旅行荷物を引きずっていたのも原因ですが)。最初に入ったモスコーンセンター(実はwestだった)ではoracleのレジストレーションを実施していましたが、JavaOneはここではなくsouthだと言われました。とぼとぼsouthに行く際、northの縁を歩いていたら、northとsouthの間はステージ設営で通行止め、いったんnorthの西端から東端まで歩いてsouthの縁に写りまた中央まで戻ることになり、すこしへこたれました。
やっとレジストレーションができてパスを入手し、基調講演会場のnorthに行くためにまた西端まで歩いて戻ってと30分ほどロスして会場に入ることができました。
ということで、時間ぎりぎりでレジストレーションするのは時間のロスになりました。
基調講演(Keynotes)
荷物を預けるところはなさそうとの情報が多かったので(後からモスコーンセンターwestで預けられると情報が入りました)、入れるかなと不安げに会場に入ると、大きな柱の後ろや大きなカメラアームの後ろががらがらでしたのでそこへ座りました。
基調講演は無理して聞かなくても後日日本語で記事になることが多く、またロードマップなどはJavaの最新情報を追っかけていれば目新しいことは少ないのですが、これから始まるよという気分の高揚、ライブ感を体感するのは重要と思います。
しかし、長旅の果てに薄暗い会場で英語を聞いていると、何をしゃべっているのかさっぱり分かりません。しだいに意識がもうろうとするのを押さえられません。耳と脳の聞く系が英語を拒否しています。スライドも遠いと文字がよく見えません。
IBMのスピーチでは観客側からも歓声が上がっていましたが、何でかは聞き取れませんでした。これではこの先セッションを聴講して大丈夫なのかすごく不安になりました。
途中、休憩がはいって後半、Brian Goetz氏が登壇し、ラムダについて語っているようですが、とっても早口で内容は聞き取れません。
基調講演で印象に残ったのは、聞き取れずに映像でインパクトが伝わるJavaFXの3Dチェスでした。3Dでしかもアニメーションでチェスが動くなど凝ったデモでした。
基調講演の動画
- JavaOne Strategy Keynote 9-22-2013
- IBM JavaOne Keynote 9-22-2013
- JavaOne Technical Keynote 9-22-2013
帰国後、ふたたびキーノートの動画を見てみたら、なんかそこそこ聞き取れます。不思議です。初日はまったく分からなかったのに・・・。5日間英語聞いてたからでしょうか、それとも初日は疲労困憊だったからでしょうか?
ホテルへ移動
15:30近くに基調講演が終わり、会場近くのPowell St.駅まで戻り、BARTでPleasant Hill/Contra Costa Centre駅までPittsburg/Bay Point行きの電車に乗ります。
駅からすぐ側にあるEmbassy Suite Walnut Creekにチェックインしたのが16:30頃だったかと思います。
建物左側の高架建造物がBARTです。駅から2分のところです。
ようやく、足を投げ出してくつろげました。
部屋はソファー+オットマン、4人掛けテーブルと椅子、テレビ、1人掛けの机、電子レンジ、コーヒーメーカー、冷蔵庫、バスタブ付きシャワー、トイレ、奥にベッドルーム(空いていたのがクイーンベッド×2の部屋だったのでベッドが2つ)です。なんか広くて落ち着かない感じです。
スリッパを持っていけばよかったなと思いました。まあ、靴を脱いで靴下でうろうろしていましたけど。
郊外の駅は見渡してもお店らしいものがなく、数分歩いていくとWalgrees、スターバックス、IHOP、レストラン数軒が入ったドライブイン的な場所があります。車社会で道端を歩いている人は滅多にみかけません。治安はいい住宅街と聞いてますが、なんか不安がありますね。
ホテルは、夕方17:30から19:30まで、「Manager's Reception」と銘うってドリンクとスナックが無償で提供されます。この日は*2ワインとスナックを取って軽い夕食代わりとしました。
現地IT環境
今回は、いつものノートPCは持たず、Android携帯にBluetoothキーボード、そして日本でレンタルしたモバイルWifiルーターです。このブログもAndroid携帯で書いています*3。やっぱりキーボードの有無が絶大に影響します。
日本オラクルの寺田さんがFacebookにJavaOne San Francisco 2013 参加者のグループを作成し、日本から参加する人が60人ほど参加しています。JavaOne San Franciscoリピーターの方もたくさん参加しているので、ここで情報共有のほか、質問などできたのが助かりました。
実はfacebookはアカウントは作ったもののまったく使わず放置状態だったので、使い方が分からず、最初はメールがきたらクリックしてfacebookのWebを開くといった使い方でした。これじゃだめだなと練習兼ねてときどき投稿してみました。
教訓
前日入りをする
JavaOneの前日に現地に着いていることが望ましいです。
今回は9月に入って参加が決まったこともあり、9/21の予定があったため9/21深夜発の便(羽田から出発する日本航空便)か9/22午後発の便かの選択で、後者を選んでしまいました。
9:00に着いても入国審査で混雑しなければ、10:30からのゴスリングが出るNetBeansのセッションに出れるかと思っていたくらいです。
しかし、旅行にはトラブルが付き物、今回のように飛行機が遅れることもよくあることです。
そこで、前日には現地入りをして、レジストレーションや会場の確認を前日もしくは当日朝早くできる余裕を持つことが必要です。
とくに海外旅行は気が張るので、特に初日は気持ちに余裕がないため、予定を入れすぎると注意散漫等を招くので避けた方がよいです。
また、前日に到着した日本からの参加者同士が連絡取り合って市内観光や晩餐会をしているので、顔見知りが増えるというメリットもあります。
日本は暑くても、サンフランシスコは暑くない、むしろ寒い
会場はクーラーがんがんで冷えるよとの情報を日本からの参加者コミュニティで事前に聞いていたけど、想像より寒かった(ジャケットでは寒さを防げないほど)
さいごに
あれ、javaの話がちっともないですね。
いろいろな方のJavaOne 2013 SF参加ブログ(日本語)を見かけたら次にリンクを追記しています。
JavaOne 2013 SF レポート集 - ソフトウェアエンジニアリング - Torutk