torutkのブログ

ソフトウェア・エンジニアのブログ

3.4.3へのアップデート

10月15日にRedmine 3.4.3がリリースされたので、次のサイトを3.4.3へアップデートしました。
http://www.torutk.com

Redmine 3.4.3のリリース情報日本語訳は次のサイトにあります。XSS脆弱性の修正があるので、なるべく早く適用した方がよいと思い、早速(といっても週末作業になってしまいますが)更新しました。
http://redmine.jp/redmine_today/2017/10/redmine-3_4_3-released/

更新は、Redmineのバージョンアップに追従しやすくする - torutkの日記 に書いた方法で実施、また、プラグインもアップデートを確認し、redmine_issue_templatesとview_customizeの2つの更新がありましたので反映しました。この作業手順は簡単なのでマイナーアップデートではコマンド4個実施(Unicornの停止、開始を含めて6個のコマンド)で済みます(pluginの更新は別)。

人工衛星の軌道6要素とTLEとの違い(軌道長半径と平均運動の変換)

人工衛星の軌道と位置は、軌道6要素で表現する方法とTLE(Two Line Element)で表現する方法が代表的です。

この両者を照らし合わせると、軌道6要素のうち5つの要素はそのままTLEの要素に該当するものがありますが、軌道6要素のうち軌道長半径(semi-major axis)は、TLEには要素がなく、TLEの要素である平均運動に変換する必要があります。

道長半径は、衛星軌道を表す楕円の長軸の半径を示します。平均運動は、衛星が1日に軌道を何周するかを示します。軌道長半径と平均運動は、ケプラーの第3法則から関係が決まるので、衛星の高度が決まれば衛星の速度が決まります。

次に変換式と参考資料を記載しました。

衛星軌道 - ソフトウェアエンジニアリング - Torutk

衛星の位置と軌道を表示するプログラムJSatTrak

TLE形式のデータを読み込むライブラリがないかと探していたところ、TLEから衛星の位置と軌道を表示するプログラム[JSatTrak」が公開されているのを見つけました。
http://www.gano.name/shawn/JSatTrak/

TLE形式の軌道情報を読み込み、衛星の位置と軌道を2次元表示/3次元表示するソフトウェアです。Javaで書かれたプログラムで、3次元表示にはJOGLを使っています。GUIはSwingです。

上記Webページから、Ver. 4.1.11のアーカイブファイル(JSatTrak_v4_1_11_bin.zip)をダウンロードし、展開後、中にあるJARファイルを実行します(Windows OSの場合)。

Java SE 7と8に対応しているとあります。Java SE 9で実行したところエラーが発生しました。

次は実行後、いくつか表示を追加したときの画面です。

衛星の軌道情報(TLE)は、インターネット上のcelestrack.comからダウンロードする機能があります。

exeが実行できない

JSatTrakのアーカイブにはexeファイルも含まれています。Windowsでは、このexeを実行すればいいとありますが、JDK 8とJDK 9をインストールしたWindows PCではexeを実行するとエラーがでました。エラーダイアログを次に示します。

Launch4jを使ってexeファイルを作ったもので、JavaJRE)をレジストリを探して見つけて実行しているようです。
Java SE 9は、レジストリのキー(パス)の名称が変更になっているので、それが原因かもしれません。Java SE 9のレジストリについては過去に次に書きました。
JDK 9 Windows版のレジストリが変更になっている - torutkの日記