- 作者: 井上誠一郎,永井雅人
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2014/11/01
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログ (4件) を見る
著者の井上誠一郎さんからご恵贈いただきました。
以前、「Java書籍の選び方」という日記を書きましたが、そこでこの本を入門本3候補の1つに挙げていました。
http://d.hatena.ne.jp/torutk/20100516/p1
この本の最大の特色は目次構成にあると思います。最初に文字列から入り、数値、オブジェクト、クラス、コレクション、インタフェース、ラムダ式とストリームと続いています。
これは、特にC言語プログラミングの経験者がJavaに転科するときの学習順番によいかと思います。配列をたった一つの冴えたデータコレクションとして扱い、それを制御構文でいじって頑張るというプログラミングスタイルから脱却する、大リーグボール強制ギブスのようなものです。
最初にプリミティブ型と制御構文から入り、後半に標準ライブラリの解説として文字列やコレクションほかが解説される一般的な目次構成では、最初だけかじってあとはC言語スタイル然なコードを書いてしまうといった人が出てしまいがちです。
Java SE 8の新機能は、例えば文字列の章でjoinメソッドとStringJoinerクラスが登場します。nullの説明にOptionalクラスが登場します。と、自然に織り込まれています。
この本を推奨する読者層は先の日記に考えを書いていますが、Java SE 8を使ってプログラミングするプロジェクトでJavaか他のオブジェクト指向プログラミング経験が薄い人にはこの本を勉強しておいてねと推奨します。