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分散システムのインテグレーション

Enterprise Integration Patterns: Designing, Building, and Deploying Messaging Solutions (Addison-Wesley Signature Series (Fowler))

Enterprise Integration Patterns: Designing, Building, and Deploying Messaging Solutions (Addison-Wesley Signature Series (Fowler))

ずいぶん昔に買って積読状態になっていた本ですが(著者の一人Hohpeさんのサイン入り)、アーキテクチャ設計の参考にと少し紐解いています。この本は、メッセージングによるアプリケーション統合(システム統合)を主題にした本ですが、その導入として、統合の手段を大きく4つに分類していました。

1) ファイル転送(File Transfer)
2) 共有データベース(Shared Database)
3) リモートプロシージャコール(Remote Procedure Invocation)
4) メッセージング(Messaging)

昨日の日記(id:torutk:20100403)では、プロトコルとレイヤーの観点で分散処理の実現を分類していましたが、それとは異なる観点での分類(振る舞いの観点)もあります。ただ、こちらは通信を実現するというよりも、既に用意されているミドルウェアを選択するというものと思います。

そういえば、過去に何度か「ファイル転送」について議論がフレーム気味になっているところを見た記憶があります。プロトコル観点(FTP)とこのミドルウェア選択観点で議論がかみ合っていなかったので、用語の定義って難しいなと思っていました。

IBM developerWorksにも、こんな記事がありました。
システム連携 素朴な疑問集・なにがちがうの?: 第1回 ファイル転送とメッセージングはどうちがうのか?