
共通フレーム2007―経営者、業務部門が参画するシステム開発および取引のために (SEC BOOKS)
- 作者: 情報処理推進機構ソフトウェアエンジニアリングセンター
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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あくまで、作業の定義なので、作業がウォーターフォール(1パス)で行われるのか、スパイラル(繰返し)で行われるのかは規定外。
例えば、「構成管理プロセスを遂行する作業をお願いね」と発注した場合、共通語彙化していなければ発注側と受注側で想定する作業が違っているということもあり、契約がこじれることになりかねないが、共通フレームを参照していれば、すくなくともしなければならない作業まではずれがなくなります。
共通フレームがない場合、困ったことがおきる
発注側
ソフトウェアの開発が混乱をきたしている。コンサルタントいわく構成管理をする必要があるそうだ。とはいえ、うちではなにをすればよいか分からない。そうだ、あそこの会社に作業を発注しよう。
受注側
構成管理って要は言われたソースコードや文書をバージョン1とか2とか付けておけばいいんだろう。バージョン管理ツール使って、作業者を1人付ければ対応できるだろう。
困った問題発生
発注側「本システムのソフトウェア方式設計資料がこれです。ソフトウェア品目はここから抽出できるので、来週までに構成管理対象ソフトウェア品目を識別して定義してください。各品目について構成管理計画を合わせて準備してください。」
受注側「えっ、ソフトウェア品目?、構成管理計画? 何ですか? バージョン管理するファイルをもらえばバージョン管理ツールに格納する準備はしますが・・・」