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FITの衝撃

鷲崎氏によるFITの紹介資料「FITによる受け入れテスト」がありました。
http://www.washizaki.net/fit_washizaki2004.pdf
FIT(Framework for Integrated Testing)とは、Ward Cunningham氏が作成した受け入れテスト記述・実行のフレームワークです。受け入れテストとはXP(eXtreme Programming)でよく使われている表現ですが、V字モデル(いわゆるウォーターフォール的開発)では結合試験に近い作業かと思います。
フレームワークでは、HTML形式でテスト項目(入力データの組み合わせと期待値)を記述すれば、それからテストコードを自動生成してテストを実行し、実行結果をHTMLに出力してくれるというものです。

テスト項目が増えてくると、いくらJUnitでもテストコードを記述するのがうんざりになってきます。特に1つのメソッドに数十通りの入力データがあるときに(良くある話)、JUnitなら数十個のテストメソッド(正常系1,2,3,‥、異常系1,2,3,‥)を書かねばならないのですが、FITならHTML表の追記だけです。
これは凄い。

また、製品コード側のメソッドをテストとして呼び出す際に引数や戻り値がクラスのときでも、FITではfixtureと呼ぶテストドライバは作成する必要があるので、ここでHTML表で指定した基本型(整数、浮動少数、文字列)から変換することが可能となります。

FITについては、以下の記事があります。