torutkのブログ

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メモ)WBSのW:Workとは

書籍「ソフトウェア開発はなぜ難しいのか」を読んで - torutkのブログで触れたWBSについて、もっと根源的なところで違和感を覚える要因がありました。

今日知ったこと:WBSにおけるWorkの定義には次の2つの流派がある。

  1. 製品・作品などの成果物
  2. 作業

現時点で、どちらにすべきか統一はされていないらしいです。

WBSの源泉は、PERT手法にあるようです。その後、MIL-STD-881(初版が1968年、随時改訂)として規格化されています。この流れでのWBSでは、Workは1.の成果物を取っています。

一方、WBSに関する説明(日本語)では、大半のものが作業としているように見えます。Workを機械的に翻訳して作業としてしまったからなのかな?

今まで、なんとなく理解していたのは前者に近かったのですが、どうやらそれが周囲と違和感を抱く要因だったようです。

どうりで、WBSの最下層の単位に担当者を1人明確に割り当てろとか、1日単位でWBSを作れとか、そういう発言が出てくるわけだ・・・。

成果物だったら、必ずしも1人で作るわけではないし、1日でできる成果物って? と食い違うわけです。