Grailsを使ってみることにしたので、その取り組みを日記に残します。
きっかけ
自分ですべて面倒見れる規模のアプリケーションなら、RDBMSなんてまず使わないのですが(オンライン系、あるいは監視・制御系システムが多い)、今回はアーキテクチャが決まった後に入ったプロジェクトで、既にRDBMSありきです。
ここで、RDBMSに入れるデータを手軽に作ったり、現在入っている内容を確認したいけれど何とかならないか?と相談を受け、物色して目についたのがGrailsでした。PHP系のフレームワークか、Railsあたりが比較候補ですが、PHP、Rubyとも言語から覚えることになるのでパス、次はJavaでフルスクラッチに作成する手もあったのですが、GUIが面倒です(NetBeansとSwing Application Frameworkで作成すれば手間は軽減できますが、自動でCRUDビューができるところまでは至らない)。
とりあえず、Grailsを軽く触って使えるかどうかを見てみようと試してみることにしました。
情報源を押さえる
Grailsの入門的な記事を探します。身の回りに使っている人がいない新しい技術に取り組むときは、この段階でよい記事を押さえることができるかが、その技術に挫折するか身に付くかの分かれ目になる重要なポイントです。
英語だと、敷居が高くなるので、よっぽど画期的でモチベーションが高い場合を除いて、対象外とします。Grails(というかWebアプリケーション)は、さして高いモチベーションを持っていないので、英語はパスしました。
また、古い記事もパスします。Groovy/Grailsは意外と歴史があるので、古い記事にあたると違うということになりかねません。現在のバージョンはGrails 1.1.1なので、Grails 1.1を対象としたものが望ましいです。
Grailsの基本を知ろう:CodeZine
http://codezine.jp/article/detail/3809
最初に見つけて読みました。一見入門的で分かりやすそうですが、仕組みの説明が少なく、「こうしてください」的な記述が多いのが気になります。また、scaffoldについて説明が非常に薄いのも、どうかなぁ。他に記事があるので、☆なしです。
Grailsをマスターする:IBM developerWorks(☆)
http://www.ibm.com/developerworks/jp/java/library/j-grails01158/
次に見つけた記事です。2008年1月からほぼ月1回のペースで今も連載が続いています。入門記事のレベルを維持しつつ仕組みの説明もしっかり書けているなと思います。scaffoldの出し方もうまい。連載記事では、Ajax、既存のDBへの接続(これが知りたかった)、カスタムタグやら認証やらと展開していくので、このシリーズをこなせばGrails使いと言えるようになると思います。
連載開始時点はGrails 1.0だったので、Grails 1.1で動かすと、初回でGrails 1.1との違いでつまづく箇所があり☆一つです。
今回は、この記事の内容に沿って実際に自分の環境で動かしてGrailsを習得することにしました。
書籍「Grails徹底入門」
- 作者: 山田正樹,山本剛,上原潤二,永井昌子,杉山清美,杉浦孝博,笠原史郎,香月孝太,福岡竜一,伊堂寺北斗
- 出版社/メーカー: 翔泳社
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