12/20付けのJSR-270 Eary Draft Review文書が公開されました。
http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/edr/jsr270/
JSR-270 EDRの概要
Mustangの開発にあたっての主題
以下のうち、最も重視している主題は「互換性」
- 互換性:以前のバージョンで動いているプログラムは変更なくMustang上でも実行できること
- 開発容易性:Tiger(J2SE 5.0)から引き続き、データベースアクセス、スクリプト言語サポート、ソースコードのコンパイルやアノテーション処理など
- 診断・監視・管理:ミッションクリティカルなアプリケーションの基盤となるための遠隔監視・管理・診断機能などTiger(J2SE 5.0)で導入されたJMX、JVMTIを洗練し、起動時のオプション指定を不要にし、実行中のプログラムのヒープ調査が可能に
- 企業向けデスクトップ:リッチクライアント開発に向けて、ネイティブ[注:OS固有]のデスクトップとの統合能力を高める
- XMLとWebサービス:Webサービスクライアント機能を装備する
- Transparency:?
Mustangリリースに含まれるJSR群
- JSR-105:XML Digital-Signature APIs
- JSR-173:Streaming API for XML(StAX)
- JSR-181:Web-Service Metadata
- JSR-199:Java Compiler API
- JSR-202:Java Class-File Specification Update
- JSR-221:JDBC 4.0
- JSR-222:Java Architecture for XML Binding(JAXB) 2.0
- JSR-223:Scripting for the Java Platform
- JSR-224:Java API for XML-based Web Service(JAX-WS) 2.0
- JSR-250:Common Annoations
- JSR-269:Pluggable Annotation-Processing API
以下のJSRはMustangからこぼれそうな感じ
追加機能
- GIF image writer
- デスクトップアプリケーション(ブラウザ、メーラ等)へのアクセス
- スプラッシュ画面
- モーダルダイアログ改善
- システムトレイ
- プラグイン可能なロケールデータ
- リソースバンドル改善
- ユニコード文字列正規化
- フォントのベースライン・ギャップAPI
- SwingのDnD改善
- JTabbedPaneのタブをSwing Component化
- JTableソート・フィルタ・ハイライト機能
- SwingWorkerクラス追加(Swing上で別スレッドを扱う)
- テキストコンポーネント印刷
- ヒープの内容へのアクセス
- オンデマンドでのデバッグ接続
- JVMIT/instrument複数エージェントの同時使用
- 配列の再割り当て
- コレクションにDeques追加
- コレクションのSortedSet/Mapに双方向ナビゲーション追加
- ファイルI/O改善(ディスク容量の取得)
- IEEE754勧告の低レベル関数サポート
- java.util.concurrent改善(JSR-166洗練)
- パスワード入力プロンプト処理
- リフレクションAPIでメソッド引数名にアクセス
- SPIを提供する部品の検索・生成のユーティリティ改善
- ロックの監視の一般化(java.util.concurrentのロック部品も対象にする)
- MBeanデスクリプタの一般化
- MBeanデスクリプタの内容のアノテーション一般化
- MXBeansフルサポート
- 国際化ドメイン名
- 国際化URI
- ネットワークパラメータへのプログラム中からのアクセス(ブロードキャスト・アドレス、サブネットマスク、MACアドレス、MTUサイズ、状態、マルチキャスト対応可否、ループバックインタフェース有無、動的アドレス、サブインタフェース(仮想アドレス)有無)
- HTTPクッキー管理
- JavaBeans Activation Framework(JAF) 1.1