2016-07-24追記(LT資料へのリンクと若干の加筆)
Redmineがリリースされてから先月でちょうど10年となりました。それを祝って日本のRedmine.Tokyo コミュニティ主催の祝う会が実施されました。
Redmine 10周年を祝う会@東京 - connpass
10周年イベントは、既に松江、大阪で開催されていました。
「Redmine 10周年を祝う会」 松江・大阪・東京で企画 | Redmine.JP Blog
土曜日開催はなかなか都合がつきにくいのですが、今日はなんとか参加することができました。
フリードリンク&おつまみ でした。
JPLからのビデオレター
Redmine開発者のJean-Philippe Langさん(通称JPL)からのビデオレターが寄せられ、皆でビデオレターを見てから乾杯しました。
JPLの顔を見るのは初でした。JPLはフランス人で、英語もフランス語アクセントが強くあまり聞き取れませんでした*1。が、Redmine.Tokyoスタッフの@mattaniさんが翻訳した内容を映して内容が分かりました。
10年間基本的なUIは変えてこなかったが、これからRails 5.0に対応するRedmine 4.0への移行とUIの改善をしていくこと、そこへのフィードバックを期待するとの内容がありました。また、日本は、Rubyの発祥国であること、ToshiとGo(コミッターの丸山さんと前田さん)の2人の貢献に感謝を表明されていました。
いろいろメモ
LTがいくつか続きました。
@tkusukawa さんによるRedmineとの関わり紹介。人気のあるWorkTimeプラグインの作者で、またRedmine.Tokyoスタッフとして勉強会ではUst配信・司会・運営と活躍されています。やさしい人柄で、Redmine勉強会に初めて参加したときに、いろいろ話を聞かせてもらい、それから都合がつくときはRedmine勉強会に参加するようになりました。
Hayashi さんによる、ExcelからコピーペーストするとRedmineのtextile記法で表が貼り付けられるVBAマクロ、およびPowerPointからコピーペーストするとアウトライン(箇条書き)テキスト情報をRedmineのtextile記法で貼り付けられるVBAマクロを作りましたとの紹介です。これは便利!と思いました。
操作方法は、Excel上で表の範囲を選択、右クリックで出るメニューの中から[xls2textile]を選択するとtextile形式でクリップボードに貼り付けられるので、RedmineのWiki編集にペーストするだけです。
マクロは次のURL(sourceforge)で公開されています。
https://sourceforge.net/projects/office2textile/
解説は次のURLですね。
Xls2textile jp - office2textile - Online Project Management :: Free Redmine Hosting
ビンゴ大会がありました。
普段、くじ運はない方で、このときもなかなかリーチにならなかったのです。が、この日はリーチになった人がぞろぞろ出てもなかなかビンゴが出ない流れとなって、司会の@yassan168 さんが最初にビンゴになって、なぜか会場からブ〜と言われてました。1位の賞品は次にビンゴになった人とじゃんけんということで保留となり、そのあとなんとビンゴになって
しまいました。@yassan168 さんとじゃんけんして勝ってしまい、賞品を頂きました。
ということで、せめてブログをきっちり書かないと、とがんばって書いています。
Redmine 3.3に上げたところ、テーマ関係の表示がちょっと崩れたり操作がおかしくなったところがあり、周りの方にRedmine 3.3にバージョンアップしている人?と聞いてみました。
すると、「アニバーサリーは危険かも」の意見を含め、けっこう様子見な状況のようでした。
「末尾が.3(つまり3.3.3)にならないと安心できない」、「Redmineは、末尾が.3になる前にバージョンが次にあがる(3.3.3がでずに3.4.0が出る)」など。
二次会
15:00過ぎに会場を出て、十数人で近くのイタリアンな居酒屋(?)で二次会となりました。Redmine勉強会は、過去の経験では二次会になるとRedmine活用事例の深い話が聞けるので、この日も二次会に参加しました。案の定、この日もかなり深い話となりました。
どうしてもRedmineを運営していると、手を入れたい、追加したい機能が出てきます。それができるのがRedmineの(Railsの?)いいところだと思います。ツールに合わせるならJIRAがいいけど(Confluenceはさらにすごい!との話も聞きました)、手を入れるならRedmine!という意見を聞きました。
この日のディープな話題の中心は、Viwe Customzie Pluginでした。
プラグインを作るのは敷居が高いですが(Rubyのプログラミング、Railsの作法、Redmineの作法、CSSを理解)、View Customize Pluginなら、JavaScriptとCSSだけで作れます。
また、Redmineは大変よく設計されていて、HTMLデータに情報が十分に盛り込まれているので、JavaScriptでかなりのレベルの加工ができますよ、という話を聞きました。ちょうど僕のテーブルでは、皆さんノートPCを取り出して、ほらほらと画面に出しながら議論していました。
また、Redmineのログ(production.log)が大変見ずらいですが、皆さんどうしてますか?と周りにたずねたところ、
次のようなやり方で対応していますよ、と教えていただきました。
Google グループ
このような感じで、二次会も大変有益でした。
Redmineとの付き合い
Redmineを最初に知ったのは、2008年頃です。この頃、バグ管理ツールは自社製ツールを使ってましたが、チケット駆動開発をしてみようとTracを立てて使おうとしていました。Redmineはこのときお試し程度で入れてみたところでした。Redmineは入れただけで特に評価もせず、Tracでのチケット管理もすぐに不発に終わっていました。
2009年になって、担当するプロジェクトのバグ管理ツールにRedmineを使うこととし、そこからが本格的なRedmineの利用となりました。最初はソフトウェアの構成管理と不具合管理に使用しました。ソースコード管理ツールはBazaarを使用し、バグ管理をRedmineで行い、Redmineのリポジトリ閲覧でBazaarのリポジトリを参照しました。構成管理手順などをRedmineのWikiに記述していました。
そして、別なプロジェクトへ移ったときに、Redmineを立ててそこではタスク管理から行いました。
プロジェクト固有のRedmineの利用の他に、ソフトウェアの共通知識などを末永く記載し共有するのにも利用しています。こちらは、Wikiやフォーラムを主に使っています。
ユーザー管理を楽にするために、Active Directoryのユーザー認証を利用する設定や、Subversion・Gitの認証をRedmineのユーザー管理に合わせる設定などを工夫しました。(この辺もRedmine.Tokyo勉強会のセッション聴講をきっかけに取り組んだものです)