参加メモの断片です。
1月11日(日)にJenkinsユーザーカンファレンス東京2015が開催されました。
http://build-shokunin.org/juc2015/
3連休中日に、300〜400人ほどが参加した模様です。
参加申し込み時のアンケート集計結果
http://www.slideshare.net/ikikko/jenkins2015
基調講演
Ask the Speaker
BMWの方が怪我で来日できなくなったため、急遽川口さんへのQ&A大会に。
Windows周りの問題について活発な質問が挙がっていました。
- Windowsサービスで動くとデスクトップで動くときと違いが多々あるので、Windowsでスレーブ実行するときはオートログインしてスタートアップからJenkins起動する回避策が割と有効
- Windowsの文字化け問題は、欧米の開発者の多くが国際化を正しく扱えてないことに起因するので*2、こつこつとレポートを挙げていく必要がある。
Jenkinsの社内展開のよいプラクティスについて
- 手順を標準化、各プロダクトチームで利用するときは、フリープロジェクトではなく用意された雛形(?)を利用
スレーブが多いときに、プロジェクトで逐一スレーブを指定しなくてもよい、例えばグルーピングする方法は?
- ラベルをつけるとよいです。ラベルの条件式で使うスレーブを制約することもできます。
プラグイン開発の入門は?
- JenkinsホームページのExtend Jenkinsからチュートリアルに辿れます。
https://wiki.jenkins-ci.org/display/JENKINS/Plugin+tutorial
- 次はエクステンションポイント一覧(多過ぎるけど)
- 海外ではプラグイン開発のブートキャンプがある
- Jenkinsのおかしな挙動を調べたいときは、jenkinsマスターをリモートデバッグオプションを指定して立ち上げ、デバッガーをアタッチするといいかも
日本のJenkinsコミュニティはメーリングリストがあるのでぜひ使ってね
» メーリングリスト 日本Jenkinsユーザ会
クックパッドによるJenkinsの活用
Jenkins導入する本当の理由を考えてみた
- JenkinsのJobに記述する手順(コマンド)は簡潔に(最小限に)
- Jenkinsを広めるには
- 分からない人にはハードルが高い
- 作って終わり(Jenkinsのプロジェクトのことだったか?)では広まらない
- 手順書を書く
- Jenkinsを操作(ビルド実行)するための手順書
- READMEを書く。Jenkinsプロジェクトの説明に、長くなる場合はWikiに書いてプロジェクト説明からURLリンク
- 自分が抜けても困らないように(自分がSingle Point of Faiureにならない)
- 目grep
- ステージごとにJenkinsプロジェクトの色分けする、など
- Jenkinsが死んでもオペレーションできるようにしておく
- 啓蒙活動
- 使ってもらう
- 学習してもらう
- ドキュメントだけでは使ってもらえない、隣に寄り添って一緒に使ってみる
最後に
Jenkinsの運用事例を聞くことができてよい機会でした。開発プロジェクトや組織の中で、開発環境(特に構成管理)を良くしようというモチベーションを持っている人は割と少数(たいていは孤独かも)なので、社外で敷居の低いコミュニティがあることは、とても助かります。
これだけの規模のコミュニティイベントを無償で開催している運営の方々に感謝します。